2020年06月04日

フレイル予防ー3つの秘訣



前回のブログで、フレイルについてご紹介しました。

https://herucon.kataranna.com/e106971.html

今回は、フレイルを予防する3つの秘訣をご紹介しましょう

■目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 フレイル予防で死亡率が半分に!? ~今日すぐ始めたいフレイル対策~          

 ①フレイルを予防する3つの対策

 ②3つのフレイル対策の効果は?なんと死亡率が半分になったとの報告が!

 ③おすすめのフレイル対策「ふじ33プログラム」

 関連情報
  ・健康に関するテレビ番組の情報(リンク集)


■フレイル予防で死亡率が半分に!?
          ~今日すぐ始めたいフレイル対策~━━━━━━━━━

①フレイルを予防する3つの対策

フレイルを予防するには、以下の3つの対策の実行が大切であることが分かっ
ています。

(1)栄養(食・口腔機能)

バランスの良い食事を摂り、よく噛んで食べましょう。高齢者はたんぱく質の
摂取が減りがちです。肉や魚もしっかり摂りましょう。

しっかり食べるには、歯や飲み込む力など口腔機能の維持も大切です。

(2)運動

毎日、今までより10分間多く体を動かす習慣をつけましょう。

(3)社会参加

趣味のサークルやボランティア、就労など人との触れ合いが増える社会活動を
行いましょう。自分に合った活動をみつけることが大切です。

以上の3つの対策は、相互に影響しあっており、特に社会参加による人との触
れ合いが減るとフレイルの入口になりやすいことがわかっています。

これらの対策は、その効果がびっくりするほど高いことがある調査で報告され
ています。


②3つのフレイル対策の効果は?なんと死亡率が半分になったとの報告が!

その調査が「静岡県高齢者コホート調査」です。

静岡県内の74町村の高齢者(65~84歳)2万2000人を対象に以下の
3つの要因の状況を定期的に追いかけて、死亡率との関連性を9年間に渡って
追跡調査しました。

3つの要因

 (1)1日合計30分以上の歩行をしたか(運動要因)

 (2)肉・魚・大豆製品・卵などを含むおかずを食べたか(栄養要因)

 (3)町内の作業・ボランティアなどの地域活動に参加したか(社会参加要因)

その結果が以下になります。

3つの要因と死亡率の関係(3つの要因を1つも満たさなかった人との比較)

 「運動と栄養」の2つを満たした人    ・・・死亡率が32%低い

 「運動と栄養と社会参加」を全て満たした人・・・死亡率が51%低い

なんと、3つとも達成した人は死亡率が5割(50%)以上も低くなり、半分
以下になったのです。

この調査が行われた静岡県で実施されているフレイル対策が「ふじ33プログ
ラム」です。


③おすすめのフレイル対策「ふじ33プログラム」

「ふじ33プログラム」は、静岡県独自の健康長寿プログラムで、静岡県が健
康寿命の延伸を目指して県民への普及を図っています。

このプログラムは、以下の3つの特徴をもっています。

 (1)運動、食生活、社会参加の3分野に関する取組

 (2)3人1組で実践する健康づくりプログラム

 (3)自ら目標を設定し、3ヶ月の実践の後、振り返りを行う

ふじ33プログラムをご紹介する理由は以下の3つです。

 (1)フレイル予防の3つの対策をしっかり押さえていること

 (2)3人1組で行うことで継続率が高いこと

 (3) 静岡県が健康寿命のトップクラスの県であり、実績が高いこと

プログラムの流れは、以下になります。3人で行ってください。

 体力測定および自己チェックの実施
   ↓
 「運動」「食事」「社会参加」の共通の行動メニュー(目標)を立てる
   ↓
 行動メニューを実践して記録する
   ↓
 3か月後に自己チェックを行い評価する

ふじ33プログラム(チャレンジ版)の冊子を使用すると1クール3ヵ月分の
実践が可能です。

ふじ33プログラムのスマホアプリ(ふじ33アプリ)をご利用いただくと、
より楽しく仲間と実践できると思います。

ふじ33プログラム(チャレンジ版)はこちら:
https://shizuoka-sogokenkocenter.jp/area_health/pdf/senior_33_guidebook_challenge_201909.pdf?date=20190919

ふじ33アプリはこちら:
http://fuji33.shizuoka-kenzou.jp/pr/

ぜひ、3つの対策をしっかり押さえて、いつまでもお元気にお過ごしください。

私たちが注意したいことは、主に栄養と運動の2点です。

栄養面では、青汁などの健康食品により不足しがちな栄養素を補い、運動面で
は運動に不可欠な運動器(骨、関節、筋肉)の健康を、カルシウムグルコサ
ミン
アミノ酸などの健康食品により守ることが出来ます。

また、フレイルが「こころ/認知」の虚弱(うつや認知症の有無)を含むこと
から、イチョウ葉エキスDHAなどにより脳の健康を守ってフレイルを予防
することも効果的です。

■次回目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
知らないとホントにやばい認知症の真実! ~認知症から身を守るには?~

 ①認知症のリスクと性格の関係、まじめな人は認知症になりにくい?!

 ②認知症のリスクと性格の関係、わがままな人は認知症になりやすい?!

 ③認知症と生活習慣、生活環境の関係

 ④認知症と激しいスポーツの関係、サッカーのヘディングで記憶障害?!

 関連情報
  ・認知症に関する情報(リンク集)
  ・健康に関するテレビ番組の情報(リンク集)
 

■健康に関するテレビ番組の情報(リンク集)━━━━━━━━━━━━━━

月~木曜日 午後8:30~
「きょうの健康」NHKEテレ
https://www.nhk.jp/p/kyonokenko/ts/83KL2X1J32/

木曜 午後7:58~
「主治医が見つかる診療所」テレビ東京
http://www.tv-tokyo.co.jp/shujii/

毎週水曜日 午後7:30~
「ガッテン」NHK総合テレビ
http://www9.nhk.or.jp/gatten/

毎週日曜日 午前7:00~
「健康カプセル!ゲンキの時間」TBSテレビ 
http://hicbc.com/tv/genki/


■あとがき/編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

フレイルの3つの対策をご紹介しましたが、新型コロナの影響で外出自粛、人
との距離を置くことが求められ、運動と社会参加が難しい状況になっています。

新型コロナ感染対策は重要ですが、健康寿命を守る点においてフレイル対策も
非常に大切です。

作成者:第一薬品工業お客様相談室 荒川良博  

Posted by fujisan  at 06:02Comments(0)