2021年05月08日

頭痛に悩まされている方に是非お読みいただきたいブログ!



先程お送りしたブログの内容に、一部不適切な表現が含まれているましたので、お詫びし、以下の通り訂正いたします。
■目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  頭痛の種類と正しい対処法 
    
 ①頭痛に悩む人はこんなに多い。なんと4,000万人もの方が悩んでいる!

 ②頭痛の正しい対処法を知っている人は、たった15%。
    
 ③頭痛の正しい対処法(1)
    頭痛の種類を判断し、危険な頭痛はすぐに受診を!

 ④頭痛の正しい対処法(2)
    自ら手当て可能な頭痛と受診が必要な頭痛を判断!

 関連情報
  ・頭痛と健康に関する情報(リンク集)
  ・健康に関するテレビ番組の情報(リンク集)

■頭痛の種類と正しい対処法 
 
①頭痛に悩む人はこんなに多い。なんと4,000万人もの方が悩んでいる!

日本には、慢性頭痛に悩む「頭痛持ち」と言われる方がどの程度いるかご存知
でしょうか?

その数なんと約4,000万人。15歳以上の日本人の約40%に当たる方が
慢性頭痛に悩んでいます。

月に1回以上頭痛がある方が60.8%いた、週1回以上頭痛がある方が26.
3%いたとの報告もあります。(第一三共ヘルスケアのアンケート結果)

このように多くの日本人が頭痛に悩まされており、鎮痛薬には、非常に大きな役割があります。

月に1回以上頭痛がある方が60%とのことですが、60%
以上の方が、毎回痛み止めをお使いでしょうか?

実際には、そんなに使用されていないものと思います。どうして、
こんなにも多くの方が頭痛に悩んでいるのに、鎮痛剤が使われないのか?

その最大の理由は、頭痛の正しい対処法が知られていないという点にあります。

第一三共ヘルスケアのアンケートの結果はこちら:
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/assets/images/understand/pdf/research_201202.pdf

②頭痛の正しい対処法を知っている人は、たった15%。

第一三共ヘルスケアのアンケートによると、頭痛やその対処法について「詳しい
と思う」「やや詳しいと思う」と答えた人は、たったの15%。

85%もの方は、頭痛の対処について詳しく知りません。

また、非常に多くの方が頭痛に対して以下の間違った認識を持っているとも報
告されています。

頭痛への間違った認識(第一三共ヘルスケアのアンケート結果より)

 ①鎮痛薬は、なるべく使用しない方が良いと考えている。(79.3%)
 ②服用し過ぎると、本当に痛い時に効かないと思う。(80.4%)
 ③痛みが強くなってから服薬しても、効果は変わらないと思う。(67.3%)

以下、間違った認識に対する正解と解説をご説明致します。

①の正解:頭痛がしたら、我慢せずにすぐに痛み止めを飲む。

痛みを我慢すると体内で痛みの原因になる物質が増えて、痛みに対してさらに
敏感になり、後から鎮痛薬を飲んでも痛みを抑えきれない可能性があります。

また、痛みに敏感になる(閾値が低下する)ことで、頭痛を引き起こしやすい
体質となる可能性もあります。

頭痛など痛みを我慢してはいけない理由は、このほかに以下の事項も考えられ
ます。

痛みを我慢してはいけない理由

(1)身体的な弊害・・・痛みを我慢していると、それほど激しい痛みでなく
ても、自律神経系に悪い影響を及ぼします。

自律神経系のバランスが崩れると血圧変動や脈拍、発汗、消化管の動きなどに
影響が出ることがあります。

また、痛みは体力を消耗させるという問題もあります。

(2)心理的な弊害・・・痛みなどによりうつ症状に移行する場合があります。

(3)社会的機能の低下・・・痛みは外から見えません。

頭痛がない時には活発な方も、痛い時には痛みを我慢することにより、あらゆ
る能力が落ちてしまいます。

結果的に仕事やプライベートにおける周りからの評価が落ちることも考えられ
ます。

②の正解:用法・用量を守って適切に薬を使用していれば、体が鎮痛薬に慣れ
て効きづらくなるということは基本的にありません。

但し、使用回数が多すぎると問題があります。

単一成分の鎮痛薬は月に15日以上、その他の鎮痛薬は月に10日以上の使用
が3ヶ月以上続くと効きづらくなるのではなく、薬物乱用頭痛と呼ばれる薬が
原因の頭痛を発症することがあります。

③の正解:痛みが強くなってから鎮痛薬を服用しても、効果的ではありません。

先にも記載したように、痛みを我慢すると体内で痛みの原因になる物質が増え
て、痛みに対してさらに敏感になり、後から鎮痛薬を飲んでも痛みを抑えきれ
ない可能性があります。

症状が軽いうちに早めに薬を飲むことで、痛みをより効果的に抑えることが出
来ます。

③頭痛の正しい対処法(1) 頭痛の種類を判断し、危険な頭痛はすぐに受診を!

頭痛に対して正しい対処を行うには、まず、その頭痛が危険な頭痛の可能性が
あるか見分けることが重要です。

頭痛は、大きく以下の2つに分類されます。

頭痛の大分類
(1)一時性頭痛・・・原因のはっきりしない頭痛
   緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛など

(2)二次性頭痛・・・病気など原因がはっきりしている頭痛
   くも膜下出血、髄膜炎、頭部外傷、かぜ症候群など

一次性頭痛が全体の90%を占めており、二次性頭痛は残りの10%程と少数
ですが、危険性が高いのは、頻度の少ない二次性頭痛の方です。

二次性頭痛は、かぜ症候群など危険性の少ない原因もありますが、くも膜下出
血、髄膜炎など命に関わる場合もあります。

以下を目安に激しい頭痛やいつもと違う頭痛の場合は、危険性の高い頭痛の可
能性があると判断して、早急に神経内科や脳神経外科などの医療機関を受診し
ましょう。

受診が必要な危険な頭痛の目安

(1)突然起こる激しい頭痛・・・今までに経験したことのないような激しい
頭痛が突然起こった場合は、すぐに救急車を呼びましょう。くも膜下出血の疑
いがあります。

(2)発熱を伴う激しい頭痛・・・発熱を伴う強い頭痛は風邪でも起こります
が、激しい痛みは脳を覆っている髄膜に炎症が起こる髄膜炎の場合があります。

(3)手足のマヒ、めまいなど随伴症状のある頭痛・・・手足のマヒ、歩行障
害、言語障害、めまいなどを伴う頭痛では、脳腫瘍や脳血管障害が疑われます。

(4)だんだん強くなる頭痛・・・徐々に痛みが増強する頭痛、早朝~朝方の
頭痛は、脳腫瘍が疑われます。

④頭痛の正しい対処法(2) 自ら手当てできる頭痛と受診が必要な頭痛を判断!

前記で危険性が少ないと判断され、セルフメディケーションで自ら手当て可能
な頭痛は、以下になります。

セルフメディケーションで手当て可能な頭痛
 月10日以内の服薬で手当て可能な以下の頭痛
 ・緊張型頭痛
 ・片頭痛
 ・風邪による頭痛

受診が必要な頭痛
 月10日以上の服薬が必要な頭痛及び群発頭痛

 なお、月10日以上の服薬が続く場合は、薬物乱用頭痛を引き起こす可能性
があること、群発頭痛は、一般薬がほとんど効かないことから、危険性の高い
頭痛ではありませんが、受診が必要な頭痛に分類されます。

 関連情報
・頭痛と健康に関する情報(リンク集)
・健康に関するテレビ番組の情報(リンク集)

■頭痛と健康に関する情報(リンク集)━━━━━━━━━━━━━━━

①慢性頭痛とは?4つのタイプとそれぞれの症状、原因、対処法について
(NHK健康チャンネル):https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_483.html


■健康に関するテレビ番組の情報(リンク集)━━━━━━━━━━━━━━

月~木曜日 午後8:30~
「きょうの健康」NHKEテレ
https://www4.nhk.or.jp/kyonokenko/

木曜 午後7:58~
「主治医が見つかる診療所」テレビ東京
http://www.tv-tokyo.co.jp/shujii/

毎週水曜日 午後7:30~
「ガッテン」NHK総合テレビ
http://www9.nhk.or.jp/gatten/

毎週日曜日 午前7:00~
「健康カプセル!ゲンキの時間」TBSテレビ 
http://hicbc.com/tv/genki/

作成者:第一薬品工業お客様相談室 荒川良博  

Posted by fujisan  at 08:39Comments(0)