2023年05月18日
なぜ、今すぐにAEDが必要なのか?

最近AEDの普及促進事業に携わるようになって色々な企業様を訪問しますが、「AEDは今まで使ったことがないので、外しちゃった」という事業所様をたくさんお見かけします。
あるいは、コストが高すぎて、手が出ない、という事業所様を多く見かけます。
本当にそれでいいのでしょうか?
これは、某医療機器メーカーの営業マンから聞いた実際に起きたお話です。
この営業マンと同じ年齢(33歳)の、東京在住の男性の方は、2023年の4月21日に普通にご家族で食事を取られて、就寝されました。
翌日の2日の朝には、心停止で発見されました。
気付かれた奥様は、急いで心臓マッサージをされましたが、間に合わずにお亡くなりになりました。
奥様によると、この方は基礎疾患は何もなかったとのこと。
お住まいだったのは、マンションだったのですが、このマンションには残縁なことに、AEDは設置されていませんでした。
この悲しい経験から、何を学べるでしょうか?
日本緊急医療財団が定めたAED設置に関するガイドラインには、マンションの場合、一棟ごとにAEDを設置することが勧められています。
同ガイドラインによりますと、心停止が生じてから5分以内にAEDを使用して電気ショックを心臓に洗えることのできる位置に、AEDを設置するように勧められています。
ということは、敷地の広い事業所では、場合によってはAEDの1台の設置では間に合わないので、2台、もしくはそれ以上の台数の導入が必要です。
これからは熱中症にも注意が必要です。
注意しなければならないのは、熱中症で倒れる人の中には、心停止が生じる場合もあります。そんな時にはいち早くAEDの使用ができるかどうかが、生死を左右します。
大切な人の命を守るために、確かにコストは高いのですが、設置したいですね、AED。